2005年05月08日

〓『植林活動報告』〓

◆4月29日−5月5日 中国内モンゴル自治区伊金霍洛旗のモウス沙漠にて植林活動に参加。今回は27歳の菅野史恵さんから77歳の黒後龍男さん(元足銀 黒後支店長の従兄)までの18人が『第45回緑の親善大使』。若干緊張しての北京空港入り、バスでレストランへそして駅に、ここまでは通常と一緒。北京西駅は始めて、何か暗いイメージ、よく言えば庶民的なのか、時間がなく大急ぎで暗い雑踏、構内を小走りに駆け抜け汽車に乗り込む。何か異常な雰囲気がでてきたがコンパートメント内は落ち着き21時40分の夜行寝台列車のゴットンゴットンで。フフホトには30日8時30分着く。北茨城の69歳 益谷信弘さんに『よく眠れましたか』と尋ねると『イヤーおら、また地震かとおもって1晩中眠れなかったョ』だって。私は快適だった。フフホト駅で内モンゴル大学生10人と合流。道中 彼らは私達の通訳であり、自分達の日本語の勉強。     
◆3年ぶりの沙漠に向かう車中からの景色は大きく変化、高速道路は整備され新しい建物は沿線にどんどん建てられ目を見張るばかりであった。伊金霍洛旗の石炭埋蔵量の豊富さに国をあげて動き出したようである。開発はずっと以前から進んではいたがこの2年後くらいには飛行場もつくって産業の中心地にもする計画とのこと。何しろ規模の大きさにド肝をぬかされる。現に今迄の石炭道路と比較すれば快適な旅。でも車酔いの人が何人か出た。到着後13年前の第1回の植林現場を視察した、この3年間、旱魃が続き枯れたポプラが目立つ。ポプラ・旱柳の間に植えた障子松が緑濃く芽を伸ばしていた。
◆宿舎の雰囲気も設備も良くなっている。が相変わらず風呂はなく、シャワーも一度蛇口をひねると水を止めてもポタポタ最後までとまらない。同室の宮城県石巻市の山脇裕三さんは曹洞宗の住職で60歳、流石に静かな、落ち着いた、言葉少ない方であった。一度お説教を聞かせてもらいたくなるような雰囲気をお持ちの方でもあった。午前・午後2日間の作業4回は穴掘りが主で、その後5年生の障子松の苗を運んで植える。試行錯誤して水が少なくても何とか大きくなってくれるものを現地の林業局の張占禎さん以下職員が研究していてくれる。そして水遣りの管理やら大変な作業の毎日である。
◆私は腰痛の持病がある。江木町『ホリイカイロプラテック』に5回通っての砂漠行き。不安の中、恐る恐る活動していたが何とか苗運びもこなせた。このまま腰や肩、首の痛みが無くなれば思いきって行動できるようになる。金の廻りは良くないがせめて首だけでも良く廻るようになればもっと記憶も、フットワークもよくなるだろう。話を戻そう、兎も角、2日間の植林作業はなんとか終了。合計916本、何とか活着するように祈る。
◆無事帰国もした現在、今『反日問題』と別に私の頭の中に『別な中国問題・地球環境問題』が大きくもたげて来た。昨年,東莞市の太陽誘電などの工場視察の際にも強く感じたことだが『国際間競争に負けてしまう』ので大手のみならず、中小企業も中国に注目,進出している。8年前は田圃だったところが1箇所に7−8000人の従業員の工場に。工場があって、彼らの宿舎は隣地にある。各工場は2−3交代で動いている。停電は始終ある、電気、水、燃料は使う、排泄物、排出物はどんどん出る。そんな景色をみていると、今この地球上の全ての経済活動がオーバーヒートしている。
◆皆で地球を壊している。原爆実験をし、三峡ダムをつくり人間の都合のよい様に全てに手を掛け環境破壊している。もう本当に考え直す時期が来ていると思うのだが。皆さんはどうお思いますか。私どもの『植林活動』は中国の現在の『反日デモ』をエスカレートさせぬための材料位にしかならないのは寂しい。私も多くの疑問を感じながら、6月末には『倫理法人会』の沙漠にいく予定が入っている。
            < 2005年5月8日  沙漠の砂を広っ田 誠四郎 書く。>


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Posted by 広田 金次郎 at 15:39│Comments(0)リードプランニング
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