2019年09月13日

『晴れ晴れと活き活きと愛情をもって』

<お墓参りで晴れ晴れと>
特に不思議には思わず育ってきましたが、平日に「お墓参りに行ってくる(或いは、来た)」と話すと不思議な顔をされます。大人になってから、年間にお寺や神社には数回しか行かないのに比べ、圧倒的にお墓参りに行く回数が多い家庭で育った事に気がつきました。
小さい頃は、神社と勘違いして、墓前で「テストで良い点が取れますように」とか「今度の試合で勝てますように」等のお願いばかりしていたのだからご先祖も苦笑していたことでしょう。
父も母も兄もあまりにも当たり前に行くものですから、大きくなってから、今更、家族にお墓参りに行く理由を確認したことも無いので、「祖先を大事にする家族なんだな」と独り合点しています。
そんな私も今の住まいが、父方の祖父のお墓が歩いて行ける距離にあるので、お盆やお彼岸の駐車場渋滞に困ることも無く、良い事があったり、悩んでいることがあったりすると、意識的に報告に行くようにしています。
沢木耕太郎のエッセイの中で『墓参りをするたびに布で墓石をきれいに水拭きする』『柄杓でただ水をかけるよりはるかに深い思いのこもった行為』と書いてありました。年末だけでなく、時間のある時に墓石で拭き清めると祖先と対話しているような晴れ晴れとした時間になります。
祖先を供養すると言うより、今の自分の状況やこれからの目標などを墓前で聞いてもらったり、金一おじいちゃんが生きていたらこんな風に言ってくれるんじゃないかな、と自分を律したり、整えたり。そんな空間と時間の為にお墓参りをするのは小さい頃からあまり進歩していない気もしますが、苦笑しながら変わらず応援してくれている事でしょう。
兄家族は総出で、父方だけでなく母方のお墓にまで、箒やちり取り、枝切りバサミ等の道具を持参して墓石周りの植栽も整え家族行事にしているのですから恐れ入ります。

<温泉で活き活きと>
 小さいころからお風呂が好きでした。東京の親戚の家に遊びに行くと日帰りなのにお風呂に入らせてとねだった事は今でも笑い話にされます。
今の住まいの唯一の不満は(私の身体が大きい事は棚に置いて)湯船が狭い事。手足を伸ばしてお湯に浸かる至福感はたまりません。
 出張先や仕事で遠方に出かけた際に、見知らぬ道でひょっこり温泉への誘導看板など見つけると、ウズウズしてしまいます。さすがに仕事の前にサッパリして硫黄や砂鉄の匂いなどプンプンさせるわけには行かないので、自粛していますが、先日、後は自宅に帰るだけと言う日帰り出張があったので山あいの沿道にある温泉へ。平日の午後3時頃にもかかわらず地元の年配客でほぼ満員。誰も活き活きした表情で、近所の噂話や作物の成長を話し、一体に多幸感があります。「旅行で色々温泉に入ったけど、地元のここが一番だ」と自慢げに話す人生の先輩の話を聞きながら、今も昔も温泉が憩いの場になっている、こんな場所がいつまでも残って欲しいと願いました。

<商品に物語の価値を添えて>
毎年盆暮れに、弊社には、お世話になっている不動産所有者、地主様、お取引先の方からそれは沢山の品々を頂きます。スタッフ全員でくじ引き抽選会を行い、皆が両手いっぱいに抱えた品々を嬉々として持ち帰るのは会社の風物詩。いつも本当にありがとうございます。
お中元お歳暮に限らない話ですが、最近、産地直送の果物や野菜を送って頂くことが多く、旬の味覚は生ものですので、その日の出勤者でありがたく分けて頂いています。
その段ボール箱の中に、生産者からの手紙が添えられていることが多く、必ず読みます。育てた果物に対する手間や苦労や出来について綴られる文字から、作り手の人物像や作物に対しての愛情がにじみ出ていているようで、その背景、想いを知るに味わいに深みが増します。
私達も不動産と言う商品を取り扱う者として、ただ売る、貸すのでは無く、売主様や貸主様の大切にしている想いを受け取り、それ以上に不動産に深い愛情をもって、不動産に対してアドバイスをし、私達だから、知っている、伝えられる商品の裏にある物語を添えることで「買ってよかった」「借りて良かった」の安心や満足と言う価値を提供し、お客様のお役に立ちたいと改めて誓いました。


令和1年9月2日 広田 金次郎


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Posted by 広田 金次郎 at 17:32 │リードプランニング

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