2020年09月11日

《我以外、皆、我が師》

【前号のお詫び】
 前号のコラム執筆時の7月は寒く例年に比べ【今年は冷夏?】と前号書いたにもかかわらず、8月に入ってから、猛暑を飛び越し、酷暑でしたね。
 憶測で、インターネットから集めた記事などの引用含め、皆さんに文字として発信した事で、ご迷惑をおかけした方がいらっしゃいましたら深くお詫びいたします。

【お盆休みの過ごし方】
 今年はお盆や前後を利用しての長期休暇も、旅行に出かける予定も無い為に、いつも以上に長い夏休みをどうしょうか、なんて考えていましたが実際にはあっと言う間に終わりました。
 何をしていたかと言うと、基本的には家や公園に行って毎日子供と長い時間を一緒に過ごしていて、それで終わったって感じです。
 小さな子供のエネルギーはすさまじく、付き合ってるだけで私の体力は消耗して予定していた映画鑑賞や読書はほとんど出来ませんでした。勿論、それでも満足です。子供が一緒に遊んでくれる(?)時間は、ごくわずかな期間で、今しか出来ない体験ですから、自分の事は何もできませんでしたが、充実した時間が過ごせました。

【空を眺める時間】
 妻の実家(前橋)にお盆に遊びに行った際に、義父が庭にビニールプールを用意してくれました。子供が遊んでいる、その横で昼から飲んだお酒が気持ちよく、寝そべって空を眺めていました。
 真っ青な空に小さな白い雲が流れて行きました。それを見ていると、しばらく空をゆっくり眺める時間が無かったなと思ったのと同時に、仕事や何やらの煩わしい事を忘れ、子供の頃見た空と全く変わらないと言うデジャブの様な不思議な感覚に驚きました。
 自分は年を取りましたが、私の目に飛び込む世界は、全く変化してないのです。小さい頃から変わっていない、昨日の事のように思い出せるってすごい事だなあと、自然に対しても、思い出せた感覚に対しても、一人で勝手に感動していました。

【自分のこれからの時間】
 良く考えれば、自分の年齢による変化なんてどうでも良い事ですね。そして、自分自身がどう感じて、どう生きたいかでこれからも人生は決まります。自分は他人が評価するのでは無く、自分で評価する。これを貫けばおそらく、私はこれからも仕事を、人生を楽しむ事ができます。
 先代である父のように活動的で、色々な会に参加して、役を引き受けて、客観的に見たらもっと活躍出来て、儲けられるチャンスがあるのに、と言う意見があっても、自分自身は自分の出来る範囲で精一杯頑張って周りの人の役に立てている、この喜びがあるから続けられているのです。

【年下の師】
 史上最年少となる18歳1カ月での二冠&八段昇段を達成した藤井聡太王位・棋聖。将棋界の話題は、藤井二冠で一色です。数々の記録更新、対局中に食べたものがニュースになるなど、話題に尽きません。
 私自身は小学校の頃、父の手ほどきで一時期夢中になりましたが、プロの中でもトップ同士が何百手先を読み合い、心理面も強く働く対局戦は、解説が無ければ理解できません。
 ただ、彼に対して素晴らしいと尊敬するのは、圧倒的な才能に恵まれ、数々の記録を打ち立てながらも、若いにもかかわらず、常に謙虚であり、初タイトル獲得後に色紙に「探究」と書いたように、向上心をもって努力し続ける姿勢です。ちなみに、「探求」は、物事を手に入れようと探し求める。「探究」は、物事を解明する。と言う意味で、この言葉の使い分けに藤井二冠の価値観がわかります。
 若さも圧倒的な才能にも恵まれていない私としては、彼を師として、せめて常に謙虚であり、向上心をもって努力する姿勢を見習いたいです。

【我以外、皆、我が師】
 吉川英治は著書「新書太閤記」で記した造語です。(宮本武蔵の言葉との説もあります。但し、武蔵は「万事において我に師匠なし」と五輪の書において書いているそうです。)
 食べ物が身体をつくるように、目にするもの、耳にする事で、思考や言葉や行動の骨格をつくっています。まさに今、子供を見て感じます。子供は身近な親を手本として育ち、やがて周りの大人たちや他人とのかかわり、自然とのかかわり、絵本や遊びの中から学んでいきます。人からだけではなく、動植物、自然そのものがお手本で、さらに起こる出来事、環境、状況、境遇までもが成長へ導く師となってくれます。お手本も反面教師も大切にしたいものです。

2020年8月26日 広田 金次郎


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Posted by 広田 金次郎 at 13:31 │リードプランニング

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