2021年06月10日

≪技術の真ん中に人がいる≫

【絵本作家の訃報】
絵本作家エリック・カール氏5月23日、91歳で他界。代表作「はらぺこあおむし」は、70以上の言語に翻訳され、発行部数は5500万部超。あおむしが成長していく過程を豊かな色彩で描き、食べた跡を
丸くくりぬくなど、趣向を凝らした当時では画期的な絵本。
しかし当時のアメリカでは、穴あきの仕掛けや、ページの幅がさまざまなこの本を、印刷・製本してくれる会社が見つからず、アメリカの担当者が試作を見せに日本の出版社を回ったところ、この楽しい仕掛けに惚れ込んだ偕成社の社長が対応可能な印刷所をみつけ、1969年のアメリカで出版された初版は日本で印刷されました。
実際日本での和訳された初版発売は、その7年後。その間も、その後も作家のカール氏と、偕成社の社長は家族ぐるみでの親交が続いたそうです。(以上、「朝日新聞」、「上毛新聞」、情報サイト「OVO」より記事抜粋・要約)

【想いを形に】
本屋や図書館を訪れると今は世界中の仕掛け絵本を手に取る事が出来ます。この素晴らしい技術が受け継がれ発展している源泉には、金銭の為だけでなく、形にしたいと言う人間の情熱があります。
素晴らしい発明、開発した人を称える事は勿論の事ですが、私たちがその恩恵を受けることが出来るのは、現在までそれを受け継ぎ、発展させてきた人々の尽力があってのものですね。
大切なのは繋いでいく事。伝統工芸なども繋ぐ人がいないと廃れるばかり。後継者不足と言う問題は、どの業界にもある事ですが、大切な源泉の情熱は残しつつ、時代の変化に寄り添った形で続いて欲しいものです。

【技術の発達を体験】

 卒業して20年になる大学の柔道部OB・OG連絡用LINEグループからイベント通知が届きました。アプリを開いてみると、そこには現役生達が練習に励む姿が生中継で配信されています。

久しぶりに見る道場の懐かしさよりも、ただただその臨場感に驚くばかり。
 画面上にOB達の激励が飛び交います。「久しぶりに練習したくなる」と言う声もある中、「カメラを複数用意して切り替えながら配信してくれると、より多くの学生の姿をみれる」と海外のOBからの意見を皆で共有したり、技術の発達を目の当たりにして、それを皆でこうやって活用し楽しめ嬉しくなりました。すごい時代ですね。
 「しかし、OBの先輩方に稽古みられてるわけでしょ?私の時代にこれがあったらおそろしー!」のコメントに大笑い。
現代っ子は中継されてもむしろカメラ前で笑顔を見せる余裕を見せています。私の学生時代は、練習中に笑顔なんてみせたら次の瞬間ぶっ飛ばされているか、練習後に『かわいがり』がありましたから、時代は変わるものですね。

【技術で未来を創る】
Mezameeという会社の『寝坊すると罰としてお金を支払う』と言うサービスが面白かったので紹介します。
内容は、翌日家を出る時間と万が一寝坊されたときに罰金となる金額を自分で設定するだけ。
 翌日設定した時間までに設定した(起床)場所から100m以上離れていないと設定した金額を引かれてしまいます。寝坊せずに習慣化できたら、ご褒美に商品券が貰える設定もあるようです。
現在の技術であれば携帯電話から位置情報もわかりますし、構造としては実に単純なもの。こういう冗談みたいなサービスをおもしろがって利用する人が次の新しい何かを、既存の技術を応用して未来を創っていくんでしょうね。
 

2021年6月2日  広田 金次郎


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Posted by 広田 金次郎 at 10:57 │リードプランニング

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