2023年04月18日

≪新年度、気持ちを切り替えて新たなスタートを!≫

【廃刊危機回避】
3月1日私のスマートフォンに「リードプランニング自己破産申請へ」の速報ニュースが届き、大変驚きました。
何よりも創業者から志を受け継いだ2代目の丸山社長もさぞや無念だろうと、電話をしたところ、しっかりした声で「お騒がせしてすみません」と丁寧にお詫びを頂きました。
その際に、今後の発行については既に受け入れ先もみつかり、誌面の名称、構成、運営方針はこれまでと変わらず継続される報告を受けました。
言葉通り、前号よりリードプランニング社からオレンジリンク社への発行先変更。若干紙質が変わったな程度の変更のみで、まずは一安心。
 「ずっと読んでいたよ。やっと、不動産のことで相談できる事が出来たよ、一度会いたかったんだ」これは、私の父が2005年にこのリード誌に掲載したお客様との出会いを綴ったコラムの抜粋ですが、最近、私も同じ経験をさせて頂く事が少しづつ増えました。
弊社にとっては、この『高崎不動産情報リード』は、デジタル時代になっても変わらずの貴重な紙媒体広告になっています。

 【働き方改革危機】
インターネットに、「引っ越し・運送業界の2024年問題」が懸念されているという記事が掲載されていました。
24年の4月1日に施工される働き方改革関連法案に伴い、自動車運転業務の時間外労働が年960時間に制限されることになります。
自ずとドライバー一人当たりの走行距離が短くなると運送・物流企業の売り上げ減、ドライバーの収入減につながり、業界の魅力が無くなり一層働き手が不足すると考えられます。
私どものような小さな会社であっても、国が定めた基準を守り、時代の変化に対応していく事は当然のことです。
それにしても、結果的に良くすることが目的とは言え、ある意味で淘汰をすすめるやり方は、このタイミングだったのかな?と、日本の経済成長が衰退している面で見ると、国際的にみても更に競争力も弱くなってしまう劇薬の投入ではないかと、心配にもなります。
会社経営側は、会社を守るために待遇を改めたり、働く側とトラブルをおこさないように、ますますAI化やアウトソーシング化を図りますし、働く側も要領が悪い人はどんどん切り捨てられていく能力主義になってしまい、短期的な結果ばかり求められ成長出来る時間を与えて貰えないなど、お互いが首を絞め合い疲弊する結果になっているのではないでしょうか。

【リーマンショック再来危機】
シリコンバレー銀行破綻に端を発した金融システム不安は欧州に飛び火し、クレディスイスがスイスの大手銀行UBSによる救済合併を受けました。それでも市場の不安心理は収まらず、今度はドイツ銀行の経営不安が取り沙汰され同行の株価は急落するなど、混乱が起きています。
専門家は、破綻、あるいは破綻危機を噂される銀行の特化する商品の特殊性に言及し、今回の破綻劇は極めて局所的なものであり、世界の金融システムに影響が及ぶものではないと述べました。
前回のリーマンショック時も、発生後2週間は国や各機関が懸命に「安全だ、大丈夫だ」と火消しに走りましたが、結局その後、世界不況を巻き起こしました。
今回の件で、不況危機が回避できるのか、それとも同じ轍を踏むのかはわかりませんが、どちらにせよ火傷しないように気をつけて会社の進む道を判断していかないといけません。
それにしてもシリコンバレー銀行破綻原因の発端がツイッターのつぶやきだったとの事。日本でも冗談や噂話から取り付け騒ぎに発展した銀行は沢山ありますが、情報の広まり方にも隔世の感があります。

【好きだから】
 最後に明るい話題を。第36回「高崎映画祭」。弊社もわずかながらですが、ずっと協力会社として応援させていただいていますが、すっかり県内外に誇る高崎の文化イベントになりました。
今回は、字幕翻訳者の戸田奈津子さんのトークショーイベントに参加。映画「スモーク」上映後に登壇。「映画は画面を見るもので、字ではない」と言う信条で、文字を追いかけさせるような字幕は翻訳者として失格、字幕はあくまで「情報と紹介」との事。
1秒に3文字までなので、3秒のセリフに表示できる日本語は9文字まで。その為に漢字も利用できる日本語の奥深さも改めて感じたなどのエピソードなど嬉しそうに話す姿も素敵でした。観客からの「辞めたいと思った事は?」と言う質問も。
「辞めたいと思った事は一度もない。好きだから嬉々としてやっている」と、即答。
会場から拍手が沸き起こりました。
WBCの話題など書きたいことは山ほどありますが、今号はここまで。次号には明るい話題でコラムが埋め尽くせる誌面になりますように。

2023年3月31日 広田 金次郎
  


Posted by 広田 金次郎 at 12:32リードプランニング