2020年06月13日

《変化できるものが生き残れる》

【逆境に負けない】
 5月は、強要された自粛の中で高崎市の経済が瀕死の状態にならないか、街中のお店や会社がどんどん苦境に陥っていくのを街の不動産会社として憂いながら、連日テナント契約者さんからの要望と、貸主さんとの希望の間に立って不動産管理会社として必要な手続きや書類作成等の対応、問題解決のために調整、交渉に心砕く日々でした。
 そんな中でも高松中学校時代の同級生で飲食店を経営する吉田君(エルフリオ)山本君(うみんちゅ)が昼の弁当販売を開始。二人は『上州唐揚連合会』なる団体を立ち上げ、県産鶏を使って全国大会で優秀賞を取る等、群馬県の食文化を盛り上げています。
 妻に何度か弁当を買いに行ってもらいましたが、売り切れて買えない日も。ボリューム満点、低価格で、美味しい。通常の開店時間に利用したことのない人にも普段食べられないお店の美味しい料理をアピール出来たのではないでしょうか。SNSや地域新聞を利用し、県内のイベントにも積極的に屋台出店し盛り上げる活動している彼らを応援しています。
 売上が減ったと嘆き、コロナが憎いと騒ぐのではなく、逆境に負けじと決断し、勇気をもって今までと異なる事にチャレンジし続ける飲食店をはじめ全ての経営者の方々に心から敬意を表します。
【立川市でのお仕事】
 今年初めに動き始めた東京都立川市での大きな案件が先日、無事引き渡しを終えました。数々の知識や交渉力が試される中、父や兄の助言、売主様との信頼関係、完璧な仕事をしてくれた家屋調査士さん、解体会社さん、この仕事に集中させてくれ会社の留守を守って働いてくれているスタッフ。この恵まれた環境の中で、自分の精一杯を試せることが出来、改めて「お陰様で」と心の奥底から感謝の気持ちがこみ上げて来たお仕事でした。
【立川市でお仕事する人】
 今回担当して頂いた司法書士であり、立川市の市会議員もされている松本先生から、着金待ちをしている銀行の応接室で聞いた話。
 「ふるさと納税」について、自分の出身地を大事にする気持ちは理解でき、賛成である。ただし、返礼品目的での納税はおかしくないか。牛肉(返礼品)欲しさの為に、自宅の前の道が穴だらけになって直すお金が無くても良いのか。自分で自分の住む街の衰退に手を貸している事に気づいて欲しいとの事。
 また、立川市での「中小事業者緊急家賃支援金」を立案し通したのは私ですと鼻息荒くアピール。「この大変な状況で、市の資金を使わなくてどうするんですか。元気がない立川市にどんな魅力があるんですか」と市長に直談判した場面の描写も熱がこもっていました。
 不動産に関わる仕事についているからこそ、見えている、不動産に関わる賃貸人、賃借人にも、双方に気持ちを寄り添えた行動。痛快な話を聞けて高崎まで帰りのロングドライブも快適でした。
 高崎市の議員さん、市長さん。市民への支援も感謝していますが、是非高崎市で商売を営む方々への更なる援助を検討して頂けませんか。
 5月27日には、政府が「家賃支援給付金」の予算案を閣議決定しました。6月からの国会で審理に出され、早ければ会期末までに成立させ、支給できる準備をすると事。
 一度失った街の灯を再び灯すには時間がかかります。いざ、景気が戻ってきても、「笛吹けども踊らず」状態に高崎市がならないことを願います。
【web会議に思う事】
 このコロナ騒ぎで、一気に遠方に移動する勉強会や出張がなくなり、それらが全てネット回線を使ったweb会議に変わり短期間で30回近く利用しました。
 勉強会やセミナーなど一方的に講義を受ける場面では、これは便利です。東京などに聞きに行くセミナーでの、移動費用や時間が無い事を考えると大変有益です。ただし、通常の会議、ビジネスとしての利用で、複数の参加者がいる場合は優秀な進行役がいないと、難しいです。会話の複数進行が出来ず、無駄に時間がかかります。会話の間が取りずらく、発言を聞き逃すことが出来
ず、その為、集中して画面をジッと見続け傾聴し続け会議が終わると、どっと疲れが出ます。
 今のところ違和感だらけの慣れない中でのweb会議。けれど新しいルール、文化が形成されて行き、今後、当たり前になって行く世の中なのか、変化に対応していくしかありません。
 テレワークの影響で自宅から生活感溢れる背景、家族の会話など聞こえるとこっちが恥ずかしくなり気を使います。そういった意味でも、これから働く場として、住居内に滞在する時間が長くなることで、より快適な生活に、空間にこだわる新たな不動産ニーズは高まるはずです。
 コロナの脅威が完全に無くなる事はありません。アフターコロナではなく、ウィズコロナで物事を考えて生きていきましょう。
 2020年5月31日 広田 金次郎
  


Posted by 広田 金次郎 at 13:00リードプランニング