2023年10月13日

≪秋は、読書がおすすめです≫

【秋の風を感じて】
今年も10月に突入。もう既に1年の約75%が経過してしまったのかと疑う暇もなく、街中はハロウィンの飾りつけで賑わい、書店では来年の手帳やカレンダーが並び始め、飲食店ではクリスマスケーキやおせちの予約注文のお知らせを目にするようになりました。
この間まで暑さに参っていたと思ったら10月に入り急に秋が深まった気がします。夏の終わりを感じる心地良い秋風を感じる余裕もなく、年末年始を意識した忙(せわ)しない日々の中で季節の変わり目、体調の管理にくれぐれもお気を付けください。

【人生での次のステージ】
私も人生を46年過ごし、朝起きた時点で10~20代の頃の様な「エネルギー満タン!」と言う目覚めを経験することは無く、肩が痛い、腰が痛い、頭が痛い(これは二日酔い?)など、もう起きた時から体調不良です。
20年前の私は、知識や能力が無くても休むことなく働き続ける事が出来、失敗を含め多くの経験を得られると言った事がありましたが、40代の働き盛りと自負している今でも日常の業務で疲れを感じる時があり、確実に私たちの世代は人生での次のステージに向かっているのだな、と実感します。


【健康寿命】
実際、大手商社で猛烈に働いている大学時代の友人から、コロナ明けから解禁された海外商談に飛び回り、しばらくして過労がたたり今は、病院のベットで過ごしていると先日、連絡がありました。
最近は、同級生と会えば、仕事や家庭の話より、病気の話が多くなってきています。人生100年時代と言っても、令和元年の調査では健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、男性は72.68歳、女性は75.38歳となっているそうで、私の場合は残り約26年で何が出来るか考えてしまいます。

【次世代の活躍】
 ラグビー、バスケやバレーの世界大会で、アメリカの大リーグ野球で、海外のサッカーリーグで、最近ですとアジア競技大会でスポーツの分野での日本人選手の活躍が連日放送されています。
Z世代と呼ばれるインターネット環境が整備された中での情報収集や、多様化された価値観、コミニケーションが当たり前の、自分らしさを大切にする価値観を持つ20代の日本の若者達が、世界のトップレベルの選手の中で堂々と渡り合っています。
どんな時代でも「最近の若い者は、、、」と苦言を呈されることが良くありますが、少なくてもスポーツの分野での活躍の目覚ましさは間違いありません。私たちより前の世代では成しえなかった漫画の世界の様な話が、ドンドン実現されている事を、大いに応援し、喜ばずにはいられません。

【嫉妬有るなかれ】
上述のスポーツ選手だけでなく、目の前にいる元気ハツラツな若い社員をみて、一瞬、もし今の時代に自分が20歳若かったらどうしただろう、と嫉妬にも似た想像をすることがあります。
「嫉妬するのは暇な証拠」と言う言葉を思い出し、購入したまま未読だった本のページをめくっていると、歴史学者の武光誠さんの言葉が目に入りました。
「我すでに人をうらやむ時は、人また我をうらやむ」
上記は、『十七条憲法』の中の聖徳太子の言葉で、これは『十四に曰く』とした『嫉妬有るなかれ』と言う教えの中に出てきます。
等身大の自分を受け入れず、自分に無いものを羨むのは愚かだとと言う教えで、隣の芝生は青く見えるもの、他者とましてや過去の自分を比べて羨む前に、より良い自分になれるように努める方が、精神的にも楽だし、人柄にも顕(あらわ)れるようになりますね、と言う解説がありました。


【人生の次のステージ】
そう考えると、亡くなったり、大病を患うことなく、人生の次のステージに立てること自体が幸せだと感じられるものです。年齢を重ねていく中で、若い時には見つけられなかった楽しみを日々の生活の中で発見したいな、と思えるようにまでなるのですから、読書からどれほど私の人生の道筋を照らしてもらえたことでしょう。

【読書週間】
読書には、出会うべく時に出会える文章があります。もし違うタイミングで同じ本を読んでいたら、また別の文章が心に響いたかもしれません。
今年の読書週間は、10月27日~11月9日。弊社では、この期間毎年、社員にも会社の経費で好きな書籍を購入してもらい、読書感想文を書いてもらっています。是非この期間に本を手に取って、読書習慣がある人は勿論、普段あまり本に関わる事が無い人にも、同じ時の流れの中で、それぞれの本からそれぞれの人生にプラスになる読書体験を皆さんと一緒に出来る事を楽しみにしています。

2023年10月1日 広田 金次郎
  


Posted by 広田 金次郎 at 17:35リードプランニング