グンブロで高崎の不動産屋のオヤジ日記

【はじめまして】
「ちいきしんぶん」読者の皆様はじめまして。今年の夏で創業50周年を迎える高崎市田町で不動産業を営む広田住宅センターの代表取締役広田金次郎と申します。
先代の父の頃より「不動産屋のオヤジ日記」と称したコラムを1984年12月より約40年毎月連載を続けてまいりました。
「ミニコミ群馬」から「月刊不動産情報誌リード」そして「ちいきしんぶん」と言う遍歴の中でこれからも変わらず街不動産屋のオヤジの一視点を通して、世の動きや日々の行動の中での思い等を発信させて頂きます。
本誌でも従来からの読者の皆様同様、ご新規の皆様にも御贔屓にして頂ければ幸いです。

【賃貸繁忙期の変化①】
　 春の引っ越しシーズンは不動産業界の繁忙期で大忙し。ここ数年と比較しても活気づいているように感じました。個人や企業の社員さんだけでなく、企業の外国人労働者や専門学校の外国人研修生の受け入れも再開したようで、弊社にも複数社から空室の多いアパートの空室を全て借りたいと依頼を受けるなどの動きもありました。これにはコロナ禍で空室に悩んでいた大家様にとっては良いニュースだったに違いありません。
このような全体的に昨年に比べ動きがある中で飲食業を中心とした経営者、あるいはこれから独立したいと言う意欲のある方がテナントを探す動きも大きくなりました。


【賃貸繁忙期の変化②】
　運送業界も引っ越しは稼ぎ時ですが2024年ドライバー問題（労基法により今迄の様な長時間勤務が出来ず収入も減り、ドライバーのなり手が不足する問題）により、引っ越し費用の高騰や日程が確定しない等で、契約開始日に再調整が起きる等、例年には無い事務仕事が増えた事が印象的です。大家様方にもご迷惑おかけしました。

【街が賑やかになる為に】
旧スズラン百貨店の地下で愛されていた今川焼とタコ焼きの店「かんたろう」は、新スズラン百貨店の並びに「甘縁房（あまえんぼう）」としてオープン。初月から平常月の3倍の売上と高崎前橋経済新聞にニュース記事で出ていました。
また、連雀町の地下にライブハウスがあるサファリビルには2階に居酒屋「新時代」がオープン。行列の出来る居酒屋として既に話題で、大盛況。
管理させて頂いているテナント不動産だからと言うのは勿論ですが、街を賑やかにするのはやはりお店であり、そこに集まる人です。街を活気づける新たな風が吹くのを感じられるのは心地良く、そのお手伝いを出来たと実感できる不動産会社の仕事の醍醐味を感じます。

【センバツ優勝！】
　県内スポーツに久々の明るいBIGニュース。健大高崎ナインの大躍進により、群馬県勢として悲願の春優勝。毎試合好勝負が多く、本当に強かった。青柳監督の人柄を感じられる優勝インタビュー。そんな監督だから信じ続けて雇用し続ける健大高崎の強さも感じられました。

【時代のスピード感】
これから起業するぞ！と熱い志がある若手経営者を目指す方で助成金や援助ありきで起業する計画を立てている方のなんと多い事。
一昔前はどこかで修行して腕を磨いて経験を積みお金を貯めてから独立と言うのが主流でしたが、今後は未経験であっても情報があらゆるところに広がっていくという時代の中で、ネットで学び、繋がり、政策金融公庫の利用などは初歩の初歩で、流行のクラウドファンディングやあらゆる行政の補助金・助成金制度を上手く活用してスピード感をもって行動することが主流になってくるようです。
　当然不動産業界も他山の石ではなく新たな仲間やあるいはライバルになる会社が多く出現するでしょう。相手を見極めて時代の流れに取り残されないように、50年の老舗（？）ならではの経験と技術と何よりも信頼感をもってスピードある決断を行っていきます。
　それでは皆様、今後とも「ちいきしんぶん」でもよろしくお願いします。



2024年4月3日　　広田　金次郎
  

【日経平均最高値！本当かね？】
群馬県内で去年１年間に休業や廃業、解散した企業は６９２件。前年に比べて４５件増えました。新型コロナが５類に移行され、企業などへの支援が縮小する中で、人件費や原材料価格の高騰が重なったことが休廃業の増えた要因になっているとみています。
その一方で、およそ34年ぶりに日経平均が最高値を更新した株式市場。背景にはデフレからの脱却や、賃上げと物価上昇の好循環が実現することへの期待感があります。大手企業の稼ぐ力が確実に高まってきているのは間違いありません。ただし、その恩恵を中小企業が受けているかと言うと、疑問符が付きます。実態とかけ離れたところで株価が形成されているみられています。
事業再構築の取り組みが遅れ、生産性の向上や利益率の改善が見通せない状況が続く場合、市場から退出する中小企業はさらに加速する可能性があるとしています。義理人情などは勿論大切ですが、古き良き商習慣のみを武器にして現代社会でこの先生き残るのにはハードルが高そうです。
群馬の不動産経営者仲間の話では、「高崎はいいね、一人勝ちだよ。うちの街なんか駅前ですら店舗の空きが目立ってきた」なんて不景気な話もチラホラ。

【高崎は元気です！？】
　世間では、卒業、入学、入社と新生活を始める方々を中心とした引越しシーズンが最盛期を迎えています。法人だけでなく、個人の、特に外国人の方のお問い合わせ、対応も例年以上に増えております。
気が出てきたように感じます。世界的に吹く不況の足跡も何のその高崎は元気です。
特に新しい高崎スズラン百貨店の周辺は、旧館含め各所でスズラン特需と言えばオーバーですが、マンション開発によるクレーン車が忙しく動きまわる姿が散見されます。

【新築マンションの買い時は？】
　昨年秋ごろまでは街中で300坪以上の土地の売却情報が出ると各デベロッパーがこぞって相場価格の2倍以上の金額を提示していきましたが、もう今では相場価格での金額提示が出るかどうかと言うレベルまで落ち来てしまっているようです。
現在建築中のマンションが飛ぶように売れているならばいざ知らず、土地の仕入れ時に想定していた建築費、人件費は跳ね上がり、販売価格は同じグレードでも高くせざるを得ない状況のようです。さらに、販売する為に、モデルルーム運用費（家賃や現地スタッフの経費）や広告費（チラシやネット広告）などから完売迄の日数が経つほど採算性が取れず、実際高崎のマンションは供給過多気味で、しばらくはデベロッパーからは買い控えの姿勢が続き、マンション価格の高値化は続くようです。
以上の話は、某大手高崎担当デベロッパーのあくまで一視点での見解ですが、あながち間違いではないと思います。
ただし、それでも完成後には完売してしまうのが、新築マンション。それにはちょっとしたカラクリがあるのですが、それはまた別の話。ヒントとして興味のある新築マンションには、お客様登録をしておくことをお勧めします。


【ありがとう、リード、丸山社長】
弊社にとっても欠かせない広告媒体であり、高崎の皆様にとって不動産の相場観を養うためにも長年にわたり貢献してきた「月刊不動産情報誌リード」。
本誌は、広告代理業のリードプランニングが発行していましたが２０２２年３月に自己破産申請後も、オレンジリンクにて引継いでいました。が、紙媒体での広告出版不況により前号にて発行中止を決定。そんな大変な状況の中、今度はちいきしんぶん（ライフケア群栄）に手を上げて頂き、不動産情報誌の発行を継続して頂ける事になりました。
自身の就職先より先に事業の引継ぎ先に最後まで奔走してくれた丸山社長に心から感謝申し上げます。


【こんにちは、ちいきしんぶん】
次号より、誌面の構成は若干異なりますが、ちいき新聞の増刊号のような扱いで第２週に不動産情報誌面が皆様のお手元に配られます。当コラムも引き続き、掲載して良いとちいき新聞の吉田社長に御快諾頂き、ホッと一安心。お手元にちいきしんぶんが届いていない方は弊社にお問い合わせを。
『世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。』哲学者、古典文献論者として知られるニーチェの言葉から。「ひたすら進め」という言葉は、新しい環境や生活に不安を抱える人や、変化への恐怖を抱える人に勇気を与えてくれます。困難であっても高崎の更なる発展と言う素晴らしい景色を一緒に見続けられますように。これからも新しい誌面で皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
4年に1度の閏（うるう）日2月29日に　　広田　金次郎
  

【うるう年】
　皆さんはうるう年の説明を上手に出来ますか？今年のカレンダーを眺めていた長男（６歳）に質問されました。
「４年に１回、ずれた日を調整する為だよ！オリンピックの年！」など説明しても「だって、この前東京でオリンピックあったよ！」と、明らかに伝わっていない様子。
意外にわかりやすく説明できないものだなと反省も踏まえ、調べた内容を皆さんと共有をさせてください。
①通常の年（以下、平年）の2月は28日までだが、４年に１度のうるう年には2月29日がある②地球は太陽の周りを365日と6時間かけて回るため、「6時間×4年」の24時間分を4年に1度、2月29日に調整する③うるう年がなければ、実際の季節とカレンダーの暦がずれてしまう④「閏（うるう）」の意味は、「平年より月日の多い年」と言う意味。
蛇足ですが、うるう年の暦はほぼ万国共通。英語で「leap year」。leapは飛ぶ、跳ねる。平年が続いている場合は、翌年の同じ日付は曜日が1つ前にずれ、平年とうるう年が続いている場合は、うるう年での同じ日付は曜日が2つ前にずれます。曜日を1つスキップすることから「leap」という言葉が使われるようになりました。


【新幹線騒動】
1月23日長男の誕生日。普段土日祝日と働いてばかりで子供とゆっくり遊ぶことが出来ない罪滅ぼしと言うわけでは無いですが、上野に1泊旅行に出かけました。
出かけるのに手間取り予定より1本遅れて乗車。新幹線が間もなく大宮駅と言うところで緊急停車。何度も緊急事態を告げる社内放送が繰り返されます。
最初は軽口を叩いていた後部座席の年配の男性も、30分を過ぎ始めると「おい、どうなっているんだ」と不機嫌になり大声を出すようになり、それに驚いた赤ちゃんが泣き出す事態。私たちの子供2人は、いつもは時間制限されている「YOU　TUBE（動画配信サービス）」が制限なく見れるものだから、どこ吹く風で鼻歌を歌いながら視聴。
乗っていた新幹線は大宮に近い位置にいたので1時間程度の停車で、なんとか大宮駅まで到着。TVの報道で見ましたが、この1本先の新幹線は大宮から上野間で4時間近く停まり最終的に線路に降りて移動したとの事。
大宮駅ではみどりの窓口や改札口に差額分の料金や、遅延証明を求める人の長蛇の列。差額分の料金は惜しいですが、ここから2時間以上また並ぶことを考えると時間が勿体ないので、各駅列車に乗り換え上野駅へ。

【ちょうど良かった！】
予定は大幅に狂いましたが、上野動物園内の動物達に夢中で話しかける子供たちの姿を微笑ましいと感じながら「先ほどまで起こったことをどう解釈するか」で目の前の景色もすごく変わったのだろうな、と考えました。
停車時の過ごし方。1本乗り遅れた事によって起きた事。差額料金の列に並ばなかった事。起こってしまった事実は揺るぎようがありませんが、捉え方によって、その後の時間の過ごし方や機嫌が大きく変わったであろうことは間違いありません。
　逆境や困難な事が起きた時、人は嫌だなあと思ったり苛立ったりしがちですが、それらを振り切って敢えて「ちょうど良かった！」と呟くと良いそうです。（誰から始まった習慣かは不明ですが、島津清彦さんの本で読んだ記憶があります）ピンチはチャンスと言いますが、「ちょうど良かった！」と呟く事で、自分の努力ではどうしようもない状況を受け入れる覚悟と言うか肚が決まるように感じるものです。
翌日の帰宅時には、新幹線の電線修理が終わり通常通りに復旧。多くの方の働きがあって成り立っている日常に改めて感謝が尽きません。

【健康が一番の財産】
昨年末より連日の飲み会がスタートし、時にはダブルヘッダーと称して、同日に飲み会をハシゴしたり、日が変わるまで痛飲したり。かと思えば、何度か体調不良の兆しが合った為、泣く泣くお断りしご迷惑をおかけした飲み会もありましたが、なんとか忘新年会ラッシュの日々が終わりホッとしています。
よくぞ生き残った、と言うのは大袈裟ですが、世の中の社長さん達は日中働きながら、どれだけ元気なんだろうと、改めて尊敬するとともに、私は日頃からの鍛え方（お酒の？心身の？）が足りないとつくづく感じました。今年は健康が一番の財産と肝に銘じ、例年以上に日々精進しようと心に誓うのでした。


【準備を整え】
この時期、特に受験生の皆様、親御様は、とにかく体調管理に気をもむ日々を過ごされていると思います。
そんな中、１月末日現在「新型コロナウイルス」の感染が再び全国で拡大していて「第10波に入った」との指摘が相次いでいます。厚生労働省によると、新たなオミクロン変異株「JN.1」が検出され、全国から報告された新型コロナの患者数は増加し続けているとの事です。
私共不動産会社も春のお引っ越しシーズンという事で、これから繁忙期を多くのお客様をお出迎えする準備に不備があってはいけないと、神経を尖らせています。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、とは言いますが、弊社でも「もう大丈夫だろう」と今年初めに、お客様の対応させて頂くテーブルに設置していたアクリル板や透明カーテンを取り去ったばかりでした。
私たちが勉学や勤労等の活動を続ける中で、全ての基本は健康です。今一度、気を引き締め弊社スタッフ一同手洗いうがいは勿論、マスク着用の徹底、入室ごとの体温測定、アルコールジェルでの手指消毒を徹底して接触を極力避けた手続き、念の為お客様用にご提供するマスクの用意も多めにご用意してご対応に励みます。繁忙期中は、何かと混み合いますので事前に来店のご予約を頂きますと幸いです。
次号は不動産会社らしく、最近の高崎市の街の様子、特にマンション事情などお伝えします。

１月31日　広田　金次郎